相関係数
相関係数とは
相関係数(そうかんけいすう)とは、2つの資産(例:株や債券など)の値動きが、どの程度似ているかを示す数値です。値の範囲は -1 から +1 までで、数字が大きいほど似た動きをし、小さいほど異なる動きをします。
相関係数の値が示す意味
相関係数には以下のような意味があります。
- +1: 完全に同じ方向に動く(非常に強い正の相関)
- 0: まったく関係のない動き(相関なし)
- −1: 完全に逆の方向に動く(非常に強い負の相関)
実務的な目安
投資の組み合わせを検討する際、相関係数の大きさによって次のように判断することもあります。
- r ≥ 0.7: 強い相関(分散効果が小さい)
- 0.3 ≤ r < 0.7: 中程度の相関(限定的な分散効果)
- r < 0.3: 弱い相関(分散効果が期待できる)
- r < 0: 負の相関(リスク低減に特に有効)
ただし、これらはあくまで一例であり、データの点数や有意性の検証方法によって判断は異なる場合があります。 より詳細な説明や、有意水準・データ点数との関係については、以下のリンクをご参照ください。
まとめ
分散投資を行う際には、資産同士の相関係数に注目し、なるべく値動きの異なる資産を選ぶことが、リスクを抑えた安定した運用につながります。相関係数の理解は、将来の資産形成において大きな助けとなるでしょう。
戻る